まず地球の表面には酸素や窒素などの大気が取り巻いていて、地球に届いた太陽光は地表で反射や輻射熱(ふくしゃねつ)として、最終的に宇宙に放出されるのですが、当然ながら、地球を取り巻く大気が存在するために、急激な気温の変化は起こらずに、緩やかに変化していきます。
大気中には約0.04%とわずかではありますが、二酸化炭素が存在します。地球温暖化の話しをする際に、良く、温室効果ガスという言葉を耳にしますが、二酸化炭素も温室効果ガスの一つになります。
温室効果ガスは、地表面から放出される熱を吸収する性質をもっており、反射した熱を吸収し、再度、地表に放射されることによって、地球に平均気温を保つのに大きな役割をもっているのです。
もし、このような温室効果ガスがないと、平均気温が14℃といわれる地球の気温が、-19℃程度になってしまうと推測されています。完全な氷河期がきてしまうわけです。
人類は、18世紀の後半から産業革命を起こし、化石燃料(石炭・石油等)を大量に消費するようになりました。これにより、大気中の二酸化炭素の量は産業革命以前に比べて約40増加しました。
二酸化炭素の排出量を地球の平均気温上昇はおおむね比例関係にあるとされており、今後も二酸化炭素排出量が増え続ければ、地球の平均気温も上昇すると予想されています。
なお、2100年の地球の平均気温は、現在に比べ、0.3~4.8℃上昇すると予想されています。もちろん温室効果ガスは二酸化炭素だけではありません。
メタンやフロンなども温室効果ガスの一つです。とりわけ人工的に作られたフロンは二酸化炭素の千倍以上もの温室効果があるとされていて、わずかな量でも影響は甚大です。
温室効果ガスが地球温暖化の原因であるということは、当然ながら人為的な活動に起因して地球温暖化が進んでいることは疑いの余地はありません。
今後、温暖化はどこまで進むのか、人類全体が真剣に考えていかなくてはいけないと感じます。