家庭で出る主なCO2排出源は「車」、「水道・給湯」、「暖房」
2014年の家庭からのCO2排出量を合計すると、約2億4,994万トン-CO2であり、日本の世帯数約5,200万世帯で割り込むと、1世帯あたり4,821㎏-CO2/世帯となります。
排出量が一番多いのは「車」からで、次に「水道・給湯」、「暖房」となり「冷蔵庫」、「照明」、「調理食洗」、「冷房」、「テレビ」、「洗濯乾燥」と続きます。
CO2の排出も地域によって特徴があり、地域によって様々な気候条件があったり、大都市や農村などの地域特性も考慮すると、排出割合も違ってきます。
例えば、「暖房」によるCO2排出の割合をみると、北海道地方は29.4%で、九州・沖縄地方は10.9%と、約3倍もの違いがあります。逆に「冷房」によるCO2排出の割合は、北海道地方はわずか0.5%で、九州・沖縄地方は5.4%です。
「冷房」については温暖な地域はもちろんのこと都市部も比率が高い傾向があります。アスファルトの照り返しやヒートアイランド現象など、都市化の影響を受けていると考えられます。
このように、地域特性や気候条件などにより、排出量割合が異なることから、各地域に合った地球温暖化対策を行うことが効果的であると言えます。
地球温暖化対策のために家庭でできることとして、直ぐにでもできることは電気の使用量を減らす「節電」です。2011年の東日本大震災では原発停止により計画停電を行うなど、強制的な減電が行われましたが、各家庭においても非常に節電を意識していたと思います。
現に、2010年の夏に比べ、2011年の夏は14・8%も電気使用量が減りました。2011年以降も2010年に比べ電気使用量は減ったまま推移していることから、東日本大震災をきっかけとして節電が定着していると言えるかと思います。
節電を引き続き継続していくことや、排出量割合の一番多い自動車などガソリンえお燃焼することによるCO2の排出にも気を使う事が、家庭での地球温暖化対策の第一歩になるといえるでしょう。